頭金は必要かどうか?

・かつては絶対に必要だった頭金
かつては住宅ローンを組む際の条件として、頭金は絶対必要不可欠なものでした。
しかし今は色んなタイプの住宅ローンが登場し、必ずしも頭金を用意しなくても良いようにはなりました。
そこで頭金がある場合とない場合を比較した上で、住宅ローンの支払について取り上げます。

・頭金がある時とない時
例えば、3000万円の住宅ローンを組むとします。
一方は頭金と諸経費を合わせて600万円を用意し、もう一方は頭金なしで借りたとしましょう。
すると借入額は、頭金がある方が少なくなります。
当然ながらかかる金利も変わり、頭金がある方は1.12%・ない方は1.56%かかります。
金利が低くなると毎月の返済は、少なく抑えることができます。

・頭金の注意点
後の返済を考えるのなら、頭金は用意するにこしたことはありません。
しかし頭金に気を取られてしまうがあまり、生活費を頭金に回すのはおすすめできません。
頭金の準備が厳しい場合は、頭金なしでの住宅ローンも検討してみるのも手です。
無理をすると、生活が厳しくなるだけです。

住宅購入に頭金はあった方がよいことは確かです。金利分、ローンの返済額が増えてしまうからです。
ただ、頭金がないからといって購入を諦める必要はありません。
まずは、これまでの家計を見直し、収入がどの程度あり、何に支出しているのかを確認してください。
そして、不要な支出を削るなどして、どの程度住宅にお金が出せるかを調べてみましょう。
また、手元に資金があっても、それをすべて頭金に回すべきではありません。収入が減ったり、
急な出費が必要になったりすることがあるからです。生活費の半年から1年間分と、およそ3年以内の
ライフイベントのお金は残したほうがいいでしょう。
頭金がないからといって、住宅購入を先送りにするのではなく、様々なイベントがあるライフプランの中で、
いつ住宅を買えばよいかをよく考えてみましょう。